【軽量・コンパクト・大画面】Pixel5がスマホの完成形である理由
私はPixel5をもう数年使っている。発売日は2020年末だから、もう6年も前のスマホだ。2020年に6年前のスマホというと、iPhone5sとかになるから、如何にスマホが習熟期に入ったのかが良く分かる。
Pixel5でも、日常の業務には何の不満も無い。GoogleMapもサクサク動くし、検索結果も素早く表示される。スクロールがガクガクしたり、検索に待たされたりするローエンドスマホの時代は、もう終わったのだ。
ChatGPTによると「スマホの基本性能が向上した割に、人間がやることは向上していないので、もうこれ以上体感差が大きくなることは無いだろう」とのことだった。確かに一理ある。明日急にGoogle検索の負荷が2倍になったりはしないだろう。
最近のPixelは高すぎる
Pixelの最新機種は11である。もうここまで進んだのか、とノスタルジーを感じる。6aに一度買い替えたことがあるが、あまりの使い勝手の悪さに耐えられず、5を再購入した。

ここに並んでいるように、最新のPixelはとんでもなく高い。Pixel5が7万円台で叩かれていたのが遠い昔の様だ。無印モデルで13万円台とはどういうことなのだろうか。
奇しくも数日前にGoogleがAppleのように認定修理品を扱い始め、ほぼ新品の旧モデルが半額程度で入手できるようになっていた。私が今買うなら、間違いなくこちらの8を選ぶ。
アップデートも7年保証であるし、処理性能の差も常人にはもはや感じられない領域だからだ。
Pixel5は最後のGoogleの良心
そもそもPixelというのは、Androidが最低限動くように作られた、スマートフォンのプロトタイプ(試作品)的な存在だったはずだ。あくまでGoogleの本領はOSであり、ハードウェアは最低限です、という慎ましさが好きだった。
キャリアやメーカーアプリが一切入っていないピュアなAndroidは魅力だったが、それ以上に軽量・小型な筐体、そしてソフトウェアが純正という強みを生かした動作速度、カメラの画質の綺麗さ、そのあたりがピクセルの魅力だった様に思う。
今ももちろんその姿勢は受け継がれているのだが、頃合いでいうとおそらくPixel6から、悪の根源が入り込んできた。ブランド化である。
4a〰5までのチープなデザインからは打って変わって、ガラスの背面素材、金属フレーム、そして悪名高い自社製SOCと一気にハードウェアを高級化した。iPhoneと同じく、ソフトとハードを両方自社で作ろうというGoogleの野心が出てきた結果だと思う。
そしてそれは成功した。芸能人を使い、オリンピックでサムスンと一緒に配りまくり、スマホに興味が無い層まで、iPhoneとギャラクシー、そしてピクセルという名を浸透させた。
代わりに犠牲になったのは、今までのピュアで無垢なピクセルを気に入っていたマニア層だ。彼らは、最後の頼み綱だったグーグルに切り捨てられ、行く先を無くしている。かくいう私も、その一員だ。
代替機が存在しないのでDIY修理
Pixel 5 (aka the perfect size pixel) alternative
by u/stases in GooglePixel
redditでは今でも5からの脱出先が議論されている
Googleで"pixel5 altenative"と検索すると、今もなお無数の議論が目につく。一部には、Pixel5を三台以上購入し、画面修理やバッテリー交換を幾度も経ながら延命させている猛者も存在した。
私自身もこの問題については実践を踏まえつつ考えており、iPhone12 miniへの移行、ギャラクシーSシリーズへの移行、そして他機種の検討などを踏まえつつも、やはり移行できずに今までやってきている。
今のPixel5は2台目で、バッテリーは2回交換している。Googleのサポートは終了しているので、i-KingMobieというアヤシイサイトからマジックでメーカー名が消されたGoogle純正バッテリー(パフォーマンスからそうとしか考えられない)を入手し、iFixitとにらめっこしながらDIY修理を成し遂げたのだ。

バッテリーの価格は送料込みで約3000円

これを参考に慎重に作業すれば、何とかなるはずだ(自己責任)
Pixel5は初代iPhoneSEの後継だ
何がここまで私を駆り立てるのか。ソフトウェアのシンプルさだけではない。ちょっと軽くてコンパクトだからでもない。そのレベルではない、もはやスマートフォンとしての完成系があるからだ。
まずは何といっても重量。151gだ。これは6.1インチスマホとしては異次元の軽さで、それこそ世界最軽量を謳うAQUOS Zero(廃版)くらいしか競合が無い。
そしてあちらはバッテリーを減らすことで軽量化を実現していたのですこぶる持ちが悪いが、こちらのバッテリー容量は驚異の4000mAhだ。この重量とバッテリー容量、そして画面サイズを両立したスマホは、私が調べる限りでは、世界中どこにも存在しなかった。
無論、スマートフォンとしての必須条件である動作性能、通話、カメラなどを捨て去ればどこかにあるのかもしれないが、日本国内で使えるスマホとしては、存在しなかった。
そしてここに、指紋センサ、優れたカメラ、フチの無い均等なベゼル、優れた背面加工などの加点が大量に付く。数年たつと必ず脱落する電源ボタンだけはいただけないが、それ以外は減点要素はほぼ無い。
もはや、Googleが最後に完成させてしまった、必要十分のスマートフォン、ではないかという気すらする。これを出してしまうとユーザーが買い替えなくなるから、早々に方針を転換したのだ。
まあ、当時はかなり酷評されていたので、この路線でずっと続けることはあり得なかっただろう。4の発熱問題や独自チップの調達が間に合わなかったことなど、いくつかの偶然によって誕生した奇跡の産物なのだ。
この旧筐体に新チップ、で生まれた名機と言えば、iPhoneSE初代が思い浮かぶ。5sの完成されたデザインに、6sの新時代の通信方式と処理性能が入った名機だ。流石に今も使っている人は少数だとは思うが、あれの後継機種、と言っても過言では無い気がする。
まとめ
時代のイタズラによって誕生した奇跡のスマホ、Pixel5はGooglePhoto最後の無料バックアップ世代ということもあってか、ただ電源につながれハブとして動作する余生を送りがちだ。
フリマではそれを目的とした転売屋が横行し、そして下取り目当ての人々による乱獲も増えた結果、中古在庫すらもほぼ存在しない状態になっている。
スマホが巨大化、重量化、超性能化しても、人間がやることと、カメラの物理的な特性と、バッテリーの化学的な限界は変わらないのだから、2020年あたりでスマホとしての等値は皆が越えてしまった、というのが私の見解だ。
あの時代前後だとXpelia5 Ⅲ(縦線が出ないことを祈る)や、Zenfoneなどの候補機種も残っている。iPhone miniは確かに軽量だが、サイズが小さすぎて逆に重く感じた。
そのminiシリーズも消えた以上、もはや軽量・そこそこのスペック・そして優れたデザインのスマホというのは確実に生まれにくいだろう。
完璧なスマホを探すよりも、どこで妥協できるかを詰めた方が良いというのは有名な話だが、Pixel5は処理性能という部分で妥協できる人にとって、最新スマホよりも快適な選択肢になり得るかもしれない。
私からのアドバイスとしては、電源ボタンを留めるセロテープだけは、買っておいた方が良い、ということだけだ。

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