MSFS 2020 VRをRTX 4070で快適に動かす方法
私はMSFS2020でVRフライトを楽しんでいる。主に飛行機を操縦するのが楽しいというよりかは、空を飛ぶこと自体が楽しい。現実世界の中に、没入している感覚になる。飛行機の操縦ならVTOL VRで満喫するので、MSFSに求めるのは没入感だ。
しかし問題として、RTX4070と12400F、32GB RAMという20万円クラスの私の自作PCを以てしても、最高解像度でこれを動作させることは敵わない。フラットスクリーンなら問題ないが、VRとなるとQuest2でも4KレベルのGPUスペックが求められるからだ。
海外フォーラムなどを見ても、RTX4090でやっと快適に遊べる。90シリーズが当たり前と言う感覚があった。流石についていけない。フライトスティックなどもえらい高価なので、Xboxコントローラが丁度よいと感じている私には、縁の無い世界なのだろう。
しかし、設定を組み替えれば、割と快適に遊べるのである。いや、ほぼ同等とかそれ以上の画質と言えるかもしれない。高価なGPUを使ったことが無いので分からないが、少なくともインストール直後のデフォルト設定とは別次元の精細さだ。ほとんど現実と言っても過言ではない。

それでは、具体的な設定に移る。まず、アンチエイリアスはTAAを選ぶ。RTXならDLSSを反射的に選んでしまいがちだが、VRという極限の精細さが求められる舞台では、DLSSは「品質」設定でも役不足だ。粗が目立ちすぎる。
対してTAAはDLSSと同程度の負荷まで落としても、まだキレイだ。具体的には、私のスペックでは標準設定の80が最適解だった。85まで上げても良いが、余裕を出すために80としている。負荷が掛かる場面で、GPUの悲鳴を聞かなくて済むからだ。
他はすべてデフォルト設定。一時期弄っていたこともあるが、AMDのシャープニングはQuestGamesOptimizerのシャープフィルタで代用できるようになったので、デフォルトに戻している。こちらはQuest単体で処理ができるので、効果的だ。
まずは地形の詳細レベルである。これは肝だ。どれだけ離れたら地形の品質が落ちるかを決定するスライダーらしく、私のように地面を眺めるのが主目的なユーザーは最低限200は欲しいらしい。デフォルトの倍だ。
しかし、山の稜線や町の地形など、見える範囲はほぼ不満なく描写されるので価値はある。しかし200以上は向上の割に負荷が増大するらしいので、RTX5090を持て余しているユーザー向けだろう。
次、オンスクリーン地形プリキャッシュだ。これはVRだととっても重要。というか、最重要で触るべき場所だ。理由は簡単で、ヘッドセットで視点変更したときに、ポリゴンが再読み込みされる現象を防げるからだ。
私はてっきり処理能力不足だから仕方ないと思い込んでいたのだが、ほぼVRAMしか使わないこの設定を下げていたのが原因だった。そして12GBのVRAMは十分余っていた。なので、ウルトラ以外の選択肢が全くない。
地形ベクターデータ、これはGPTのおすすめ通り高とした。コメントは無し。
建物。これは中だ。低にしていたこともあったが、夜に飛行するときに一気に建物の明かりが消え、市街地が暗黒に染まったので速攻で中に戻した。高と中で建物数に違いは無さそうだったので、中が無難だろう。
樹木。これはGPTには中をオススメされたが、低にこだわる。その理由は単純で、見栄えが中よりも低の方が優れているからだ。中にすると遠くの山に木々が数本立っているのが見え、興ざめしてしまう。それよりかは、全部消えてくれた方が良い。
木々が無くなってもふんわりとした山の姿は変わらないので、遠めだとそちらの方が自然に見える。中途半端に木々が見える方が不自然だ。低でも近づいた時にはちゃんと木々が描写されるので、これで充分大丈夫だ。むしろこれが良い。
そして大きなメリットとして、この設定は描写負荷がバカにならない。日本のように産地が多い土地だと、中と低で明らかにフレームレートが変わる。これを落として稼いだ分をほかに回せるので、デフォルトから2番目に変えるべき点と言える。
草と茂み、これはオフ。要らない。

ボリュメトリッククラウド、これが今回の肝である。MSFSの重さは半分程度これが占めていると言っても過言では無い。空を飛ぶのだから当然だ。ならば、これをゼロにしてしまえば膨大な負荷削減となる。
昔RTX3060を使っていた時代に苦肉の策として編み出した結論だが、劣るGPUで画質を実現しようとする以上、何かを犠牲にしなければならない。今回は、天候と言うまだ妥協できる変数を選んだ形だ。「快晴」で今後ずっと生きていくのだ。
品質は低とする。雲が1つでもあると、空飛ぶワタアメを眺める羽目になるからだ。流石に、このクオリティで空を飛ぶわけにはいかない。ならばどうするか。天気を快晴にすると雲が無くなるので当然これは行うのだが、それプラスαで対処をする。
湿度を上げるのだ。標準は0%だが、天候メニューからこれをMAXの20%まで上げる。すると遠景には霧がかかり、全体的にモヤっとした画面になる。これのメリットとしては、とにかくテクスチャの粗が目立たなくなる。ふんわりとした霧に覆いつくされるからだ。
そして何より、リアルになる。初めてこの設定を行ったときは、驚愕した。なんで今までこれをやってこなかったのだろう、と言う後悔だ。3DポリゴンのGoogleEarthフライトシミュレータと、テレビで見る空撮密着映像との差くらいはある。
日本は湿気が多い土地だから、山に登って見た景色も、確かにほぼ靄がかっている。なので20%でも違和感が無いのは、当たり前なのかもしれない。
そして湿度を20%にすると途端に気になるのが、時刻だ。時刻によって太陽の位置が変わり、それこそ地表がまともに見えないくらいまで光が反射する。そのため、私は進行方向背後に太陽が来る位置に調節してから離陸する。
こうすれば程よく陰影の付いた美しい山並みや風景を観賞することができる。逆向きに飛ぶときは、わざわざ天候パネルを開いて時刻をスライドさせている。そうする価値はあると思う。
テクスチャー解像度は高だ。12GBのVRAMがあるのだからウルトラ一択だと思っていたが、GPTによるとそうでも無いらしい。私に反論できる知識もないので、ここは素直に従っておいた。
異方性フィルタリングは16xだ。正直違いはあまり分からないが、GPTによると譲れないポイントらしい。まあCPU負荷は低いという検証をどこかで見たので、これも最大値にしておいた。
テクスチャスーパーサンプリングは、空港の滑走路でめちゃくちゃ影響が見える部分だ。オフにすると、滑走路のマーキングがPS1みたいになる。もはやぐちゃぐちゃで、センターラインが見えない。流石にこれは困るので、指示通り4x4にしていたのだが、負荷軽減を訪ねた時に2x2を勧められたのでこれに落とした。
まあ、2x2でも4x4でも違いは感じられないので、これで良しとする。オフよりは遥かにマシだ。
テクスチャー合成は低、波の描写は中、これらもGPTのアドバイス通りで、言うことは無い。
シャドウマップ、これは予想外の効果がある設定だった。1024としている。よく分からなかったので最低値にしていたのだが、ある程度上げると明確に違いがみられた。まず、コクピットの中の雰囲気だ。立体感が出て、実際に搭乗している空間認識が働きやすくなった感じがあった。
次に地形シャドウ。これは風景を語るうえでの最重要ポイントだ。512としているが、最低設定に比べ、地形の見え方が劇的に変わる。陰影ができると、予想以上に風景がリアルに見えるのだ。くっきりとした影が浮かび上がる四国山地を飛行したときは、あまりの臨場感に思わず鳥肌が立った。

コンタクトシャドウ・アンビエイトオクルージョン・キューブマップ反射、いずれもオフか最低値だ。それなりに有用な設定らしいが、FPS削減の際に尋ねたら、真っ先に削るべきだと言われた。GPTには低優先の項目らしい。
ウィンドシールド効果は中、そしてその後のレイマーチ反射・ライトシャフト・ブルーム・グラスコックピットリフレッシュレート、いずれもオフか最低設定だ。ここもGPTに異存は無し。
とまあ、これくらいがMSFS2020の本体設定から行った変更だ。これに加えて、Virtul Desktop、Quest本体でも必ず行うべき設定があるのだが、今回は割愛する。さらに、WindowsPC本体で行うべきタスクもある。VR環境構築は、手順が多い。
デフォルト設定では到底満足できず、ここまで突き詰めてやっとまともに見えるプレイができるツール、それがVRなのだ。というか、MSFSが重すぎるだけかもしれないが。RTX4090でやっと動作するゲームソフトって何だよ。
MSFS2020の設定は再インストールするとSteam版でもすべてリセットされるという鬼畜仕様なので、忘れたころにまた同じフェーズを繰り返すことになるであろう、未来の自分のために残しておく。
MSFSの試行錯誤は楽しいが、どうせやるなら、飛行機を飛ばすことで試行錯誤しよう。まあ、楽しければそれでOKなのだが。ゲーム(試行錯誤が必須)なのだから。